須貝英が2010年〜2018年まで主宰を務めた演劇ユニット。後に大石憲がメンバーとして加入。現在は活動休止中。Mo’xtraの前身となった団体である。

 

1st session『センチメンタリ』

飛行機事故により姉を失ったカメラマンと姉の夫だったTVプロデユーサー。数年後に取材で訪れた事故現場で、隠されていた事実を知ることになる。

(2010年/横浜STスポット)

2nd『花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ』

ギャラリー公演。東日本大震災のチャリティーイベントも行う。

子供を失った若い夫婦を描いた『花と土』、1組の男女の15年をシームレスで描く『ファーファーファーファー,ファーラウェイ』を上演。

(2011年/ギャラリー百想)

3rd『浮遊』

姉が失踪した女性とその元彼氏、そして彼と同居する謎の女の奇妙な生活を描く。

短編作品を集めた演劇公演『富裕』も同時上演。

(2012年/新宿眼科画廊)

4th『1万円の使いみち』

遺書もなく自死した恋人の遺志を探るために、通い慣れた京王井の頭線を旅する青年とたまたま同行することになった青年の奇妙な道行き。

(2013年/新宿眼科画廊)

5th『さよなら、三上くん』

 

「追憶編」と「望郷編」の2本立て上演。

三上くんという生徒を巡って起こる、とある高校を舞台とした会議劇。「追憶編」は通年ワークショップ第1期生の発表公演。「望郷編」は6年後の同じ高校で成長した生徒たちを描く。(2015年/APOCシアター)

6th『時々は、水辺の家で。』

 

疎遠にしていた画家の母の死により、湖畔の別荘を相続した小説家の娘。別荘に居座るアーティストたちとの交流を通して、母への想いが次第に変化していく。(2015年/小劇場楽園)

7th『浮遊』

 

第3回公演をモチーフをそのままに男女比を逆にして書き直した作品。

古い友人で、共通の知人が失踪してしまったある男女と、女性の親戚で元准教授の男。ひょんなことから始まった3人の奇妙な共同生活を描く。

(2015年/キッドアイラックシアター)

8th『サイクルサークルクロニクル』

通年ワークショップの発表公演第2弾。

とある大学を舞台に、一人だけ時間の流れが遅くなってしまった女子大生と逆に時間の流れが早く進んでいく大学生の物語。

(2016年/APOCシアター)

9th『この町に手紙は来ない』

日本によく似たある国のある町が興ってから滅びるまでの200年以上の年月を、町の中心に位置する郵便局を舞台に描く。『百年の孤独』と『火星年代記』にインスパイアされたSF作品。

(2016年/3331 Arts Chiyoda)

10th『1万円の使いみち』

 

活動休止前の最終公演。第4回公演の再演。

同じ名前を持つ男女。男性は恋人を失い、女性は疎遠だった父親を亡くした。彼らがそれぞれ京王井の頭線と小田急線を巡る中で、亡くなった人への想いや周りの人との関係が変わっていく。

(2018年/Geki地下Liberty)